令和6(2024)年度大阪府人権総合講座(前期)を開催しました

令和6(2024)年度大阪府人権総合講座(前期)を開催しました

 令和6(2024)年9月3日~10月31日の期間、全17日(合計70科目)にわたって、大阪府人権総合講座(前期)を開催しました。

 大阪府人権総合講座は、人権尊重の社会づくりを推進するために、人権教育・啓発や人権相談に携わる際に必要な知識やスキル等を学ぶことで必要な人材を幅広く養成することを目的に、年間を通じて開催しています。

 前期講座は、初任者や経験の少ない方向けの基礎的な内容を中心に、4つの人材養成コース(人権担当者入門コース、人権ファシリテーター養成コース、人権啓発企画担当者養成コース、人権相談員養成コース)と、様々な人権課題を選択して学ぶことができる人権問題科目群(全28科目)を設定しました。

 今年度は、受講者同士の交流が促進される対面・集合型を原則に実施するとともに、一部科目はオンデマンド受講を可能にしました。対面ならではの効果も実感しながら、受講していただくことができました。また、人材養成コースでは、人権ファシリテーター養成コース、人権啓発企画担当者養成コース、人権相談員養成コースの3つのコースで、延べ48人の方々の修了を認定しました。

 人権に関わる業務の経験者の方々も含めて、本講座の受講を通して学び、気づいたことを、人権啓発や相談・支援等、日頃の取り組みに活かしていただければと思います。

■受講状況

 定員受講申込者受講決定者修了者
人材養成コース人権担当者入門コース404141-
人権ファシリテーター養成コース2014144
人権啓発企画担当者養成コース2015158
人権相談員養成コース50515136
科目選択 (人権問題科目群・人材養成コース)-196196-
合計(延べ)-31731748

受講申込者実人数:223人

■受講者の感想

・人権の基本的な知識だけでなく、あいりん地区のフィールドワークなど、実際に見学して人権課題を考えることができ、貴重な学習機会でした。人権について、より専門的な知識を体系的に獲得することができたことが、非常に有意義でした。(人権担当者入門コース)

・実際に参加型学習としての体験と、ファシリテーターとしての実践があり、受講者側、ファシリテーター側の両方が体験できたのが貴重な経験となりました。(人権ファシリテーター養成コース)

・これまで、事業企画を行う際のコツや広報活動のコツを学ぶ機会があまりなかった。そのため、事業企画を入念に行うことの重要性を改めて感じた。広報を宣伝と思っていたのですが、パブリックリレーションの持つ「良い関係づくり」という視点を学んだ事で取り組む姿勢が変化すると思いました。(人権啓発企画担当者養成コース)

・どの講座の講師の話も実体験などに基づいた具体的な話が多く、まだまだ知らない事や理解が足りていなかったと気づかされる機会になったと感じます。また、制度的な所も改めて勉強できた部分もあり、全体を通して受講してよかったと思える講座だと感じました。実際に相談業務などで使える考え方を得られました。特に相手への傾聴という部分を今後心掛けていきたいと思います。(人権相談員養成コース)

■講座の様子