【大阪府委託】令和7(2025)年度 啓発実践・交流会を開催しました
【大阪府委託】令和7(2025)年度 啓発実践・交流会の開催報告
大阪府内の市町村担当者を対象に、人権啓発に関する実践や情報を幅広く交流し、今後の取組みのヒントを得ていただく機会として「啓発実践・交流会」を開催しました。
日時:令和7(2025)年7月2日(水)14:00~16:45
会場:大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)5階 特別会議室
参加人数:28人

●内容
1)人権啓発支援事業「実施要領」の説明及び「人権啓発に関わるアンケート」の実施報告/大阪府人権協会
2)専門アドバイザー活用報告
専門アドバイザー活用報告として河内長野市と泉南市より、ご報告をいただきました。
①「河内長野市 令和7(2025)年度 人権に関する市民意識調査」の調査票(案)への助言」/報告者:河内長野市 人権推進課
『令和7(2025)年度 人権に関する市民意識調査」の調査票(案)への助言』と題して、以下の内容について、ご報告いただきました。
ア)計画期間が満了となる河内長野市人権施策推進プラン改訂に向けた、
同市の現状把握や結果の反映を行うための市民意識調査票の充実
イ)専門アドバイザーからの助言
・「SOGI(ソジ)」の視点を調査票に盛り込む必要性
・調査票の各質問を意見の書きぶり(「問題があると思う」→「そう思
う」に変えるなど)に変更
・調査票の表現や項目数の調整
・クロス集計が複雑になる部分は不要等
ウ)専門アドバイザーを利用した成果
・質問したこと以上にアドバイスを頂戴できたこと
・大阪府人権協会のご担当者からもアドバイスを頂戴できたこと
・担当者として不安を解消することができたこと
・この6月に実施された「人権に関する市民意識調査」や「市職員・市立
学校教員意識調査」の内容について
②泉南市「同和行政基本方針」及び「同和行政推進プラン」の改訂(「部落差別解消基本方針・プラン」案(仮))に向けた助言/報告者:泉南市 人権推進課
『「同和行政基本方針」及び「同和行政推進プラン」の改訂(「部落差別解消基本方針・プラン」案(仮))に向けた助言』と題して、以下の内容について、ご報告いただきました。
ア)専門アドバイザー派遣の依頼に至った経緯や背景
イ)専門アドバイザーからの助言や役立ったこと
・市民意識調査を行政としてどう捉えるのか
・「当事者の声」なしで、どう取り組むのか
ウ)この5月に出された「部落差別解消基本方針・プラン」の内容について
3)情報・意見交流
グループに分かれての意見交流や情報交流を実施しました。
まず、参加者に“①名前、②所属、③啓発や事業の一押し紹介、④悩みや聞きたいこと”についての自己紹介カードを作っていただいた後、6つのグループに分かれて自己紹介カードに基づいた自己紹介をしていただきました。
その後、全体的な交流として、悩みや聞きたいことについて共有し合う交流を行い、事業のヒントを得るなど幅広い内容で交流を行いました。

その後、次の5つのテーマに分かれ、テーマを絞った交流を行いました。
テーマ:・「啓発企画(イベント、講座、講師等 *職員研修含む)」
・「方針・計画、意識調査、調査、審議会」
・「集客・若年層への啓発」
・「広報啓発活動(インターネット上の人権侵害、インターネットを活用
した広報啓発)」
・「なんでも交流(悩み、工夫等)」
テーマ別という関心を絞った交流を行うことで、より具体的で、すぐに役立つヒントを得られる深い交流となりました。
この交流会を通じて、交流会以降も市町村相互で情報交換ができる関係性づくりのきっかけを作ることができました。
交流後は、大阪府人権協会の啓発アドバイザーのコーディネートのもと、各グループで出された意見や情報を発表していただきました。
●参加者からの感想(原文ママ)
【よかった点について】
・他市の担当者が同じ悩みをもっていたり、違う視点を気づかされたり大変参考になりました。
・計画策定に関連して、意識調査の実施について、他市の例を知ることができました。
・他市での事業を進める上での具体的な留意点等を聴けて大変参考になりました。
・普段接点のない市町村の担当者の意見を聞けた。
【「役にたった」「啓発のヒントになった」と思われたことについて】
・若年層への啓発や集客がどこも課題であるが学校や教育とからめて啓発していくということが役にたった。
・交付金が使えないかを確認することが大切だと思った。
・意識調査については職員での対応の方が確かな面があることがわかりました。
・SNSの活用についてヒントになりました。
・住民意識調査の回答率の向上のための手法や若年層の意見の徴収など。
【今回の感想(自由記載)】
・初めて交流会に参加したが啓発の実践報告も参考になったし、交流会も困っていることやいろんな情報が聞けて、とてもよかった。またどこの市町村も困っていることは同じだと思った。
・今回のような、様々な項目毎にグループ分けすることは聞きたいことが聞けて非常に役立ちました。
・啓発支援報告の発表(2市)の意見は熱いおもいがつたわってきました
・様々なテーマの情報交換ができて有意義だった。