令和7(2025)年度 大阪府人権総合講座(前期)を開催しました

令和7(2025)年度大阪府人権総合講座(前期)を開催しました

 令和7(2025)年6月25日~9月26日の期間、全21日(合計70科目)にわたって、大阪府人権総合講座(前期)を開催しました。
 大阪府人権総合講座は、人権尊重の社会づくりを推進するために、人権教育・啓発や人権相談に携わる際に必要な知識やスキル等を学ぶことで必要な人材を幅広く養成することを目的に、年間を通じて開催しています。
 前期講座は、初任者や経験の少ない方向けの基礎的な内容を中心に、4つの人材養成コース(人権担当者入門コース、人権ファシリテーター養成コース、人権啓発企画担当者養成コース、人権相談員養成コース)と、様々な人権課題を選択して学ぶことができる人権問題科目群(全28科目)を設定しました。
 受講者同士の交流が促進される対面・集合型を原則に実施しました。参加者同士の交流で学びが深まるなど対面ならではの効果も実感しながら、受講していただくことができました。また、一部科目では、受講者が受講しやすいように、オンデマンド受講ができる科目を設定しました。
 人材養成コースでは、人権ファシリテーター養成コース、人権啓発企画担当者養成コース、人権相談員養成コースの3つのコースで、延べ74人の修了を認定しました。
 本講座の受講を通して、学び、気づいたことを、人権啓発や相談・支援等、日頃の取り組みに活かしていただければと思います。

■受講状況

 定員受講 申込者受講 決定者修了者
人材養成コース人権担当者入門コース402424-
人権ファシリテーター養成コース20212013
人権啓発企画担当者養成コース201515
人権相談員養成コース50747355
科目選択 (人権問題科目群・人材養成コース)-276269-
合計(延べ)-41040174

受講申込者実人数:296人

■受講者の感想(一部抜粋)

(人権担当者入門コース)
・座学だけでなくフィールドワークがあることで、知識として学ぶだけでなく、現地で体験することでより深く理解することができ、大変満足度が高い内容でした。
・人権というと、漠然としていて、とても広く何から勉強したらいいのか悩んでいました。身の回りのちょっとしたことにも問題があることを知りました。今後、相談時にもちょっとしたことを軽視せずに向き合って行こうと思いました。

(人権ファシリテーター養成コース)
・協力と尊重をベースにして、どの様な問いを介して、気づきや行動を受講者とともに、発見していくことができるだろうか?と、ファシリテーターとしてのスキルの向上とともに、自身の人権意識を常に磨いていくことが改めて大切になる事を考えさせられました。
・ファシリテーター体験を行うことで、他のグループの皆さんや講師の先生から、様々なアドバイスをいただくことができたため、自身の視点だけではなく、多角的な視点を知ることができたところに非常に満足しています。

(人権啓発企画担当者養成コース)
・自身の中で表に出す(会議にあげる)ことを迷っていた企画の背中を押してもらえた気がします。失敗するリスクより、ブラッシュアップする中で必要な材料を集めることの重要性に気づかされた気がしています。
・企画立案をするという部分までは行う研修はあるが、チラシ作りまで体験し、発表するという研修は少ないと思います。大切なポイントを押さえ、必要事項をどのように盛り込めば良いのか?を改めて考えさせられました。

(人権相談員養成コース)
・相談支援をおこなう中で、様々な背景を知っていることで、今までと違った視点から解決策を考えることや今まで気付かなかった課題にも気付くことができると考えます。相談者の気持ちに寄り添いながら話を聞く大切さや、人権の視点で物事を見る力が身につきました。
・多岐にわたる人権課題や分野を勉強できたことで今まで考えられていなかったことを知る機会となりました。
・研究者や当事者から具体的な話を聴けたことが非常に良かったです。

■講座の様子